大阪府大阪市東成区 | 注文住宅特集

大阪市東成区は市の東部、ミナミがある中央区のちょうど東側にあります。明治時代までは農村地帯でしたが、鉄道の開通とともに商工業が発展し、1925年（大正14年）に大阪市に編入され東成区が誕生しました。その後、旭区などが分離して現在の区域となっています。東成区では伝統的に製造業が盛んで、パナソニックの創設者・松下幸之助氏が創業したのも東成区です。大阪メトロ今里駅の近くにある松下氏の創業の地には顕彰碑が建立されています。区の交通網が極めて充実しているのも魅力でしょう。区内に駅がある大阪メトロ3路線のほか、JR大阪環状線の3駅や近鉄線の駅からも近く、大阪市中心部へのアクセスは至便です。この記事では大阪市東成区の情報についてまとめました。

大阪府大阪市東成区の商業施設

東成区の西側はJR大阪環状線「玉造駅」近くの玉造日之出通商店街、同じくJR大阪環状線「鶴橋」駅近くの鶴橋商店街内やその近隣のスーパーなども利用しやすい環境にあり、ショッピング環境には恵まれているといえます。
もちろん、区内の駅周辺にも日常の買い物に便利な場所がそろっています。区の東側、大阪メトロ中央線「深江橋」駅の500m圏内には「デイリーカナートイズミヤ 深江橋店」や「MEGAドン・キホーテ深江橋MEGAドン・キホーテ深江橋店」があり、食料品や日用品の買い物に便利です。
大阪メトロ中央線「緑橋」駅の600m圏内には「ライフ緑橋店」「西友緑橋店」があります。大阪メトロ千日前線と今里筋線が乗り入れる「今里」駅の400m圏内には「業務スーパー今里店」「サンディ今里店」「ライフ今里店」などがあります。
また、百貨店が並ぶ心斎橋エリア、なんばエリア、上本町エリアなどへも区内の各駅から電車で20分以内と近く、改まった買い物にも非常に便利です。

大阪府大阪市東成区の教育環境（学区）

大阪市東成区には11の公立小学校があり、近鉄線「今里」駅近くの「片江小学校」、深江橋駅近くの「宝栄小学校」などが児童数500人超の中規模校です。
注目される小学校の一つに「深江小学校」があります。東成区のちょうど中心部に位置する深江小は開校が1939年（昭和14年）で、「心豊かに力強く生きぬく子ども」の育成を目標に掲げ、言語活動を重視した取り組みを進めています。タブレット・大型ディスプレイなどICT機器を活用したプログラミングなどの授業や外国語指導の充実を図っており、また、トップアスリートによる特別授業などを行い体力向上に向けた取り組みにも力を入れ、運動の楽しさを伝えています。
緑橋駅南側にある「東中本小学校」は1937年（昭和12年）開校で「豊かな心をもち、すすんで学び、いきいきと活動する子どもを育てる」ことを目標に、習熟度別の少人数授業を実施したり、授業前に読書タイムを設けたりするなどして「わかる授業」を目指しています。
なお、東成区内には高等学校がありませんが、西隣の天王寺区には国立の人気校、大阪教育大附属天王寺中・高や、私立の清風学園中・高、四天王寺中・高などがあります。

大阪府大阪市東成区の治安

大阪府警が公表している東成区の刑法犯罪件数総数は2020年（令和2年）中では810件です。人口10万人あたりの犯罪発生率でみると約957件と大阪市24行政区中では12番目の数値で、鶴橋などの繁華街に接しておりミナミからさほど遠くないことを考慮すれば、全体としては比較的静かなエリアといえるでしょう。すべての刑法犯罪のうち、自転車盗が最も多く268件で、他には車上ねらい、部品ねらいが目立ちます。
自転車の盗難は避けられる犯罪です。短い駐輪でも必ず鍵をかける、鍵は二重にする、管理されている有料駐輪場などを利用するなどの防犯対策を徹底しましょう。自宅の駐輪場所に防犯カメラを設置するなどの方法もあります。
大阪府警は「大阪府警察安まちメール」で、府内で発生した犯罪の情報をメールで発信して犯罪防止に努めています。

大阪府大阪市東成区の地盤の強さ

大阪市東成区は上町台地の東側に広がる沖積低地の平野が大部分を占めています。この周辺は、かつて「河内湾」と呼ばれる内海があった場所に、南の大和川が運んできた土砂が積もって陸地化したエリアで、地形は「後背湿地」に相当します。この地形では砂質土・粘性土などが交互に地層を形成しており、地盤は軟弱です。
東成区のすぐ西側には活断層帯の「上町断層帯」が走っており、上町断層帯に起因する「上町断層帯地震」は今後30年以内に2～3％の確率で発生するとみられています。
東成区が公表している「東成区防災プラン」によると、この上町断層帯地震でM7.5～7.8規模の地震が発生した場合、東成区の震度は「6弱～7」の大きなものになり、建物の全半壊は1万4,661棟に上り、全体の44.8％が被害を受けることが想定されています。また、いわゆる「南海トラフ巨大地震」では「震度6弱」、建物の全半壊は3,130棟と想定されています。
地震から身を守るためには、家屋の倒壊や家具の転倒をできるだけ防ぐことが重要です。特に1981年（昭和56年）以前の旧耐震基準で建てられた建物は強度が不足している可能性がありますので、建て直しも視野に入れて耐震診断を受けてみるとよいでしょう。
なお、南海トラフ巨大地震の津波被害に関しては、東成区は西の上町台地にさえぎられる形で大阪湾から離れていることもあり、区内全域が浸水想定地域からは外れています。
また、標高の低い東成区では、寝屋川や大和川などが氾濫した場合、区の広範囲において3m程度の浸水が発生することが想定されています。自治体が公表するハザードマップなどであらかじめ安全な避難場所や避難経路を確認し、もしもの場合に備えておきましょう。

大阪府大阪市東成区の医療施設

東成区の各科クリニック数を見ると、人口あたりの施設数では全国平均の倍近くとなっており、医療環境には恵まれているといえます。
区内で最も大規模な総合病院は大阪メトロ今里駅から徒歩約5分、病床199床の「朋愛病院」です。特に循環器内科の専門医療に実績があります。リハビリテーションも充実しており、院内に天然温泉を利用したプールや浴室などのリハビリ施設があるのが大きな特徴です。
大阪メトロ深江橋駅近くには脳血管障害を中心に各種の専門治療が受けられる「矢木脳神経外科病院」があります。さらに、天王寺区にある「大阪赤十字病院」や「大阪警察病院」などの大規模病院からも遠くなく、もしもの時にも安心です。
東成区の介護施設は人口当たりで全国水準の1.5倍ほどの施設数があります。区内の介護老人福祉施設（特別養護老人ホーム）は深江橋駅近くの「サンローズオオサカ」など4施設あり、有料老人ホームも長谷工グループの「ライフ＆シニアハウス緑橋」など4施設あります。また、学研グループの学研ココファンが手掛けるサービス付き高齢者向け住宅「学研ココファン深江橋」もあります。