大阪府大阪市阿倍野区 | 注文住宅特集

大阪市阿倍野区は、1943年（昭和18年）に誕生した区で、上町台地の南部、市のほぼ中央に位置します。人口は約11万、総面積は5.98平方キロメートルです。
幹線道路は、南北にあびこ筋とあべの筋、東西に松虫通と南港通が通っています。鉄道は、JR阪和線や近鉄南大阪線、地下鉄御堂筋線・谷町線、阪堺電車上町線が利用できます。北の天王寺区を通るJR大阪環状線「天王寺駅」も利用でき、日本一の高層ビル「あべのハルカス」がある阿倍野橋・天王寺周辺は、梅田やなんばに次ぐ第3のターミナルです。帝塚山など閑静な住宅街があることでも知られ、陰陽師・安倍晴明ゆかりの神社など、歴史探索を楽しめるスポットも点在しています。ここでは、阿倍野区の住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市阿倍野区の商業施設

近鉄南大阪線「大阪阿部野橋」駅と地下鉄谷町線「阿倍野」駅、地下鉄御堂筋線「天王寺」駅周辺には「あべのハルカス」や「あべのキューズモール」「Hoop」などの大型商業施設が集まっており、ファッションや雑貨の買い物、レストランでの食事などを楽しめます。また、「成城石井」や「関西スーパー」などのスーパーマーケットもあるので、仕事帰りなどの買い物に便利です。
阿倍野区内には、駅の周りを中心に多くのスーパーマーケットが点在しており、日常の買い物の選択肢は豊富です。JR阪和線「美章園」駅の近くには、「スーパーサンコー」や徒歩約10分の「阪急オアシス」があります。
地下鉄御堂筋線「昭和町」駅と谷町線「文の里」駅近くには「ライフ」や「イズミヤ」「フレッシュマーケットアオイ」があります。
御堂筋線「西田辺」駅近くには「ライフ」「サンディ」「イズミヤ」があり、阪堺電車「北畠」駅との間には「阪急オアシス」や「スーパー玉出」「ライフ」があります。

大阪府大阪市阿倍野区の教育環境（学区）

阿倍野区には、「常磐小学校」の分校を含め11の公立小学校があります。「昭和町」駅から徒歩約7分の「阿倍野小学校」は、1923年（大正12年）創立で、児童数は437人です。大阪市の「ICT活用事業拠点校」に指定されており、iPadなどのICT機器を活用し、デジタル教科書やデジタルドリルなどによる学習やプログラミング教育を行っています。メタセコイアの樹やさまざまな果樹、滝のあるビオトープなど、校庭に豊かな自然環境が整備されているのも魅力でしょう。
「東天下茶屋」駅から徒歩約5分の「晴明丘小学校」は、1901年（明治34年）創立の、阿倍野区で最も歴史と伝統のある小学校です。児童数は640人で、緑の芝生グラウンドがあります。「ユネスコスクール」に認定されており、「持続可能な社会づくりに向けて行動できる子どもを育てる」をテーマに、ユニクロの「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」への参加や、広島での平和学習など、さまざまな取り組みを行っています。校内にある自然観察学習園では、稲作や野菜の育成などを行い、自然と触れ合う学びを推進しています。（児童数は2020年（令和2年）時点のもの）

大阪府大阪市阿倍野区の治安

大阪府警が公表している阿倍野区の刑法犯罪件数（2020年）は、1,110件です。人口あたりの犯罪発生率は、市内で9番目に高い0.99%です。犯罪件数のうちの約3割が、自転車盗や自動車盗、オートバイ盗、車上ねらい、部品ねらいなどの自転車・自動車に関連する犯罪です。防犯アラームなど防犯グッズを活用し、確実に施錠をしておきましょう。また、自動車から離れる際には、少しの間でも荷物を置いたままにしないでください。置き引きも多いので、ショッピングや外食の際に、荷物から目を離さないようにすることも大切です。
自転車ですれ違いざまに女性の体を触る、公然わいせつ事件も発生しています。子どもに対する声かけやつきまとい、露出なども発生しているので要注意です。公園や裏道など、人気や街灯の少ないエリアでの女性や子どもの一人歩きは避けてください。

大阪府大阪市阿倍野区の地盤の強さ

阿倍野区は、大阪平野を南北に延びる「上町台地」の上にあります。区域の大部分は、河岸段丘や海岸段丘など、隆起によって形成されたもので「砂礫質台地」に分類されます。砂礫質台地は、表層におおむね5ｍ以上の段丘堆積物（砂礫層・砂質土層）があり、地震が起きた場合には、比較的ゆれにくく、液状化もしにくい傾向です。
「美章園」駅のある美章園は「谷底低地」に分類されます。「谷底低地」は、山地や丘陵、台地に分布する川沿いの幅の狭い沖積低地で、砂礫や粘性土、泥炭質土を含んでいます。ゆれやすく、リスクは低いですが液状化することもあります。
上町台地の西側、西成区との区境となるごく一部の地域は「砂州・砂礫州」に分類されます。砂州・砂礫州は、波や潮流の動きによりできたもので、密な砂や砂礫からなる微高な地盤です。比較的ゆれにくいですが、一部ゆれやすい場所もあるので、注意が必要でしょう。液状化するリスクは低いといわれています。
阿倍野区の一部は、大和川や寝屋川流域（寝屋川・第二寝屋川・平野川・平野川分水路・古川）の氾濫、内水氾濫、高潮などによる浸水が想定されています。特に、谷底低地である美章園周辺は、特に注意が必要です。いざというときにすみやかに避難できるように、水害ハザードマップなどで、浸水地域や深さ、安全な避難場所、避難経路の確認を普段から行っておきましょう。

大阪府大阪市阿倍野区の医療施設

阿倍野区は、医療機関が充実しています。区内には、病院が7件、内科などの一般診療所が170件程度、歯科診療所が100件ほどあります。これは人口比率の全国平均を大きく上回る数です。
大阪阿部野橋駅や阿倍野駅、天王寺駅から徒歩約10分の「大阪市立大学医学部附属病院」は、32の診療科、980の病床を有する特定機能病院です。地域の中核病院として、二次および三次救急に対応しています。その他、大阪府の災害拠点病院やがん診療連携拠点病院、地域周産期母子医療センターなどにも指定されています。
大阪阿部野橋駅の東側にある「大阪鉄道病院」は、303床を有する大阪府のがん診療拠点病院です。全室個室のがんの緩和ケア病棟があります。
ふたつの駅の周辺には、内科をはじめ、小児科や婦人科、心療内科、眼科、歯科などの診療所が集まっており、通院にとても便利です。
その他、阿倍野区内には、あびこ筋やあべの筋、南港通沿いを中心に、内科や歯科などの診療所が数多く点在しています。
阿倍野区には、大阪阿部野橋駅近くにある「阪和苑」など、4件の特別養護老人ホームがあります。有料老人ホーム、介護老人保健施設、グループホームなどの高齢者向け施設も揃っており、年配の方も安心して暮らせる環境が整っています。