大阪府豊中市 | 注文住宅特集

豊中（とよなか）市は大阪市の北側にある北摂地域の中核市です。人口は約40万人で、大阪市、堺市、東大阪市に次いで府内で4番目の規模です。1936年（昭和11年）に町村合併で誕生しました。大阪市に近く住宅地に向いたなだらかな丘陵が続くため、早くからベッドタウンとして発展し、昭和の高度成長期には日本初の大規模ニュータウン「千里ニュータウン」が着工されています。市のほぼ全域が市街地ですが、市の中央部には府内でも最大級の広さを誇る「服部緑地」があります。ここには野外音楽堂やレジャープール、植物園、乗馬センターなどがありにぎわいを見せています。ここでは豊中市の商業施設や教育環境、地盤の強さ、治安などについてまとめました。

大阪府豊中市の商業施設

北大阪急行の終点「千里中央」駅すぐ南側には、ショッピングモール「イオンSENRITO専門館」があります。ここにはスーパーマーケットの「KOHYO」や100円ショップの「Seria」、アパレルの「GU」や生活雑貨の「無印良品」などが入っており、駅周辺でメインとなるショッピングスポットです。千里中央駅周辺にはそのほかにも「阪急オアシス」「ピーコックストア」など複数のスーパーがあり、日々の買い物に困ることはないでしょう。
阪急宝塚線の急行停車駅である「豊中」駅周辺には、スーパーの「ダイエー」「阪急オアシス」「フレスコ」などがあり、ドラッグストアの「ダイコクドラッグ」「ココカラファイン」などもあります。
阪急宝塚線と大阪モノレールが乗り入れる「蛍池」駅を出てすぐの場所にあるのは、大型の複合施設「ルシオーレ」です。北館と南館に分かれたビルにはスーパーの「コープ蛍池」や、アパレルの「しまむら」、100円ショップの「キャンドゥ」などが入っています。さらに北館4階にはパスポートセンター、5階には市立蛍池図書館と公民館などがあり充実した環境です。

大阪府豊中市の教育環境（学区）

豊中市には大阪大学のメインキャンパスもあり、教育意識の高いエリアの一つです。
市内に公立小学校は41校あります。その中でも市の北寄り、国道2号線の近くにある「上野小学校」と「桜井谷東小学校」は児童数1,000人超の大規模校です。
公立中学校は20校あり、千里ニュータウンの中心部である「千里中央」駅に近い「十一中学校」が生徒数1,000人超で市内最大規模となっています。
また、市内北部、阪急箕面線「桜井」駅徒歩約7分に私立の「箕面自由学園小学校」があります。ここでは4年生からコース制になり、英語教育に力を入れている「発展コース」と中学受験に特化した「進学コース」に分かれます。「発展コース」では英語の実践的な内容にも取り組み、卒業までに英検準2級合格レベルを目指すカリキュラムがあり、注目を浴びています。
なお、阪急宝塚線「曽根」駅の最寄りに私立の「履正社学園豊中中」と、高校野球などスポーツの強豪校として有名な「履正社高」があります。

大阪府豊中市の治安

豊中市は大阪市内に近いエリアとしては非常に落ち着いた環境であり、これが住宅地として人気が高い理由の一つにもなっています。大阪府警の公表データによると、2020年（令和2年）に発生した豊中市の刑法犯罪総数は1,870件で、同年12月1日の推定人口40万1,531人から算出すると人口10万人あたりの犯罪発生件数は約466件です。これは大阪市全体の約1227件と比べると3分の1程度で、吹田市、箕面市など北摂エリアの他市と同等の水準です。
市内で最も目立つ犯罪は自転車盗です。短時間の駐輪でも必ず施錠しましょう。
豊中市では、1つの小学校区につき平均30台、市内全体で1,200台超のカメラを設置し、街頭犯罪の未然防止に努めています。防犯カメラ映像に個人宅が映り込む場合にはマスキング加工をするなどプライバシーにも配慮されており、漏えいを防ぐセキュリティ対策もとられています。自己防衛策も行って、より安心できる暮らしを手に入れましょう。

大阪府豊中市の地盤の強さ

豊中市は阪急宝塚線曽根駅や服部緑地周辺を境に北側は固い地盤の「砂礫質台地」や「丘陵」が多く、西側の猪名川周辺部には「後背湿地」、大阪市との市境を流れる神崎川に近い南側には「三角州・海岸低地」が広がっています。
豊中駅周辺は、千里川沿いの低地から一段上がった段丘層にあり、地震でも比較的揺れにくく、液状化のリスクも低いエリアです。
千里中央駅周辺と桃山台駅周辺は丘陵を平坦化したエリアで、地震で揺れる心配は少なく、液状化のリスクも低いとみられます。ただ、熊野町周辺は「谷底低地」を盛り土で住宅かしたエリアがあり、液状化のリスクがややあります。
市を北から南に流れる天竺川沿いのエリアは「自然堤防」です。阪急宝塚線「服部天神」駅の西側と南側は「後背湿地」、「庄内」駅の南側、神崎川の周辺は「三角州・海岸低地」に相当します。これらの地形は地盤が弱いため、地震の影響を受けやすい傾向です。
また、神崎川、猪名川、千里川などの流域では大雨による浸水被害が想定されています。特に庄内駅南側の旧猪名川と神崎川の合流地点に近いエリアや、高川・天竺川・神崎川に囲まれたエリアは1日で300mm程度の大雨が降った場合に2m～5mの浸水被害があると想定されています。事前にハザードマップで避難経路などを確認しておきましょう。
住宅を新築するにあたって建設予定地の地盤を確認しておくことは必要不可欠です。事前に情報を確認して必要な補強工事を検討しましょう。

大阪府豊中市の医療施設

豊中市最大の基幹病院は市の北側、大阪モノレール「柴原阪大前」駅すぐの場所にある「市立豊中病院」です。豊中病院には24診療科、病床613床がある府内でも有数の市立病院で、「地域がん診療連携拠点病院」に指定されています。また、府指定の地域医療支援病院として急性期医療も行っており、地域周産期母子医療センターには新生児集中治療室（NICU）も設けられています。
千里中央駅の周辺には病床225床の総合病院「関西メディカル病院」があり、乳がんなど乳疾患や眼科疾患の治療に定評があります。
蛍池駅近くには「国立病院機構大阪刀根山医療センター」があります。こちらは1917年（大正6年）に開設された日本初の公的な結核療養所が前身です。現在は呼吸器疾患、指定難病の筋ジストロフィーなど神経・筋疾患、筋肉や靱帯（じんたい）など運動器疾患の専門医療機関として全国から患者が集まっています。
豊中市には介護老人福祉施設（特別養護老人ホーム）が「豊中グリーンヒル」など14施設ほどあります。有料老人ホームは介護付きと住宅型合わせて「そんぽの家豊中南曽根」や、ベネッセ運営の「グランダ豊中」など40施設以上です。服部緑地の西側にある「ラビアンローズ緑地公園」など環境の良さで評判の施設もあります。