大阪府大阪市西成区 | 注文住宅特集

大阪市西成区は、1925年（大正14年）に誕生した区で、市の南西部に位置します。人口は、約11万人、総面積は約7.37平方キロメートルです。
幹線道路は、阪神高速道路の他、国道26号、43号やなにわ筋、新なにわ筋、松虫通、南港通などが通っています。鉄道は、地下鉄御堂筋線・堺筋線・四つ橋線、南海本線・高野線、阪堺線を利用できます。また、浪速区との区境をJR大阪環状線が走っており、新今宮駅も利用できて便利です。天王寺・阿倍野や難波、梅田などの都心部だけでなく、関西国際空港や奈良、和歌山など近畿圏内へもアクセスしやすいでしょう。区内には、豊臣秀吉ゆかりの「天下茶屋跡」などの歴史スポットも点在しています。ここでは、西成区の住みやすさについてまとめました。

大阪府大阪市西成区の商業施設

西成区には、大きなショッピングモールはありませんが、天王寺・阿倍野や難波など、主要な商業地域に近いのでとても便利です。西成区に本社がある24時間営業（一部24時間営業対象外店舗あり）のスーパー「スーパー玉出」などのスーパーマーケットが、主要駅の周辺に点在しています。生鮮品や食料品、日用品などの買い物には困らないでしょう。
また、区の南部の南津守には、ホームセンターの「コーナン」と「ホームズ」があります。南海電鉄・地下鉄堺筋線「天下茶屋」駅と地下鉄四つ橋線「岸里」駅周辺には、「イズミヤ」や「スーパー玉出」「サンディ」などがあり、仕事帰りにさっと買い物を済ませられるでしょう。
地下鉄四つ橋線「花園町」駅周辺にあるのは、「スーパー玉出」や「ライフ」「越前屋」「スーパーはやし」などです。
地下鉄御堂筋線・堺筋線「動物公園前」駅周辺には、「スーパー玉出」の今池店と天下茶屋店があります。
南海電鉄「岸里玉出」駅周辺には、「マックスバリュ」や「サンディ」「スーパー玉出」があり、日常生活で必要な買い物ができる店舗が揃っています。

大阪府大阪市西成区の教育環境（学区）

西成区には、11の公立小学校があります（内2校は統合予定）。花園町駅から徒歩約5分の「新今宮小学校」は、2015年（平成27年）に今宮小学校など3つの小学校を統合し、「今宮中学校」とともに、施設一体型の中高一貫校「いまみや小中一貫校」としてスタートしました。児童数は、257人です。「3つの柱ACE（「Alternating：交流」「Challenge：挑戦」「Experience：体験」）」という理念のもと、9年間を通した育ちと学びを大切にして子どもたちの幅広い成長をめざしています。小中合同の遠足や運動会、部活動など、小中一貫校ならではの活動を行っています。
花園町駅から徒歩約10分の「まつば小学校」は、2021年（令和3年）4月に「梅南津守小学校」と「松之宮小学校」を統合し、新たに開校する小学校です。開校後は隣にある「梅南中学校」と隣接型小中連携教育を行っていきます。また、ICT機器を活用したわかりやすい授業や英語教育の充実、人権教育などESD（Education for Sustainable Development：持続可能な開発のための教育）の推進などを掲げています。（児童数は2020年（令和2年）時点のものです）

大阪府大阪市西成区の治安

大阪府が公表している西成区の刑法犯罪件数（2020年）は、1,821件です。人口あたりの犯罪発生率は24区の中で4番目に高い1.72%です。治安には一定の注意が必要でしょう。
犯罪件数の約38％が、自転車盗や車上ねらいなどの自動車・自転車関連の犯罪です。施錠をきちんとし、車内に荷物を置いたまま車から離れないようにしましょう。置き引きやスリ、ひったくりも発生しています。荷物や財布の管理には気を付ける必要がありそうです。
暴行や傷害、恐喝などの粗暴犯の件数は約11％です。駅周辺の飲み屋街や裏道などを歩くときは、十分に気を付けてください。
女性や子どもに対する声かけやつきまとい、盗撮、露出などのわいせつ事案も発生しているため注意が必要です。登下校時や夜道の一人歩きのときは、人通りの多い道を歩く、家族に迎えに来てもらうなどの対策をおすすめします。
西成区では、犯罪を未然に防止・抑止するために、区の職員が青色防犯パトロールカーと自転車で区内を巡視しています。また、自転車かごからのひったくり防止のために、月に1回程度、「ひったくり防止カバー無料取り付けキャンペーン」を行い、区民の安全確保に努めています。

大阪府大阪市西成区の地盤の強さ

西成区は、大阪平野を南北に延びる「上町台地」の西側に位置します。区域の大部分がかつては大阪湾でした。その後、波浪や沿岸流によって砂礫が堆積し、木津川などの河川によって運ばれてきた土砂により、三角州が形成され陸地化が進みます。江戸時代以降には、津守地区を中心に新田開発が行われました。
天神ノ森など、阿倍野区との区境にある一部の区域は、「砂礫質台地」である上町台地に含まれます。地震が起きた場合には、比較的ゆれにくく、液状化もしにくい地形です。
天下茶屋や玉出、岸里、山王、聖天下、花園など、上町台地に沿った区域は、「砂州・砂礫州」に分類されます。砂州・砂礫州は、密度の高い砂からなっており、周囲より微高な地形になっています。比較的ゆれにくいですが、場所によってはゆれやすく、リスクは高くありませんが、液状化することがあります。
砂州・砂礫州の西側にある北開や南開、中開、鶴見橋、旭、橘などは、「三角州・海岸低地」に分類されます。河川の土砂が堆積して形成された平坦な土地で、粒の細かい沈泥（シルト）や粘土を含んでいるので、地盤は軟弱でゆれやすく、液状化しやすいでしょう。
津守や南津守、北津守など、新田開発が行われた場所は「干拓地」に分類されます。干拓地とは、海や干潟などの水面を堤防などで仕切り、内側の水を排水して、人工的に陸化した土地です。土の締め固めが進んでないので、地震が起きた場合には特にゆれやすく、液状化のリスクも高いといわれています。このような土地に家を建てる際は、適切な基礎工事が必要です。
西成区では、大和川の氾濫や内水氾濫、高潮による浸水、東南海・南海地震および南海トラフ巨大地震による津波浸水が想定されています。水害ハザードマップなどを参考に、災害が起きた場合には、安全に避難できるように、水害時の避難場所や避難経路を日ごろから確認しておきましょう。

大阪府大阪市西成区の医療施設

西成区は、医療施設が充実しており、区内には病院が11件、内科などの一般診療所が約120件、歯科診療所が約70件あります。ほとんどの種類の医療施設が、人口比率の全国平均を上回っています。
天下茶屋駅や花園町駅など主要駅の徒歩圏内には、内科や外科、小児科、歯科など、さまざまな診療所が数多く点在しています。
西成区で最も大きな病院は、南津守にある「山本第三病院」です。347の病床を有し、急性期・救急医療を担っており、内科や外科、脳神経外科、整形外科の二次救急に対応しています。駅からは遠いですが、地下鉄岸里駅から無料送迎バスが出ているため便利に使えるでしょう。
花園町駅から徒歩約3分、190床の「大和中央病院」も内科、外科の二次救急に対応しています。一般病棟だけでなく、療養病棟もあり、地域密着型の医療を提供している病院です。また、膝関節の痛み、股関節の痛みに対応する「人工関節センター」もあります。
西成区には、花園町駅近くにある特別養護老人ホーム「ローズ」など、8件の特別養護老人ホームがあります。そのほか、有料老人ホームや老人介護保健施設、グループホーム、小規模多機能ホームなど、数多くの入所型の高齢者向け施設が揃っています。