東京都千代田区 | 注文住宅特集

江戸城の別名「千代田城」を由来とする千代田区は、東京23区の中心あたりに位置しています。区の中心には皇居が、区内の南西から南のエリアには政府関連の建物が点在しているため、国の中枢を担う機関が多く集まるエリアといえるでしょう。また、区の東にはオフィスビル・複合施設が多く、北東には電気店が、北には古書店が軒を連ねています。住宅の多いエリアは一番町・九段南・九段北・富士見・神田神保町・外神田・岩本町・東神田あたりです。この記事では、区内の教育環境・治安・地盤の強さ・補助金などの情報を取り上げています。

東京都千代田区の商業施設

千代田区は乗降者数の多い東京駅が含まれているエリアです。それゆえ、駅の利用者に向けてたくさんの商業施設が建てられています。商業施設が多いエリアには皇居と東京駅の間が挙げられるでしょう。
大名小路から東京駅側のエリアには、7フロアに日本各地の名産・名品・食品をそろえたテナントが入る「KITTE」を始め、レストラン・アパレル・銀行・クリニック・書店など多様な業態のテナントが軒を連ねる「丸の内オアゾ」や、レストラン・バー・カフェなどの飲食店を中心とした「東京ビル TOKIA」があります。
大名小路の西側には感度の高い方に向けたアパレル・雑貨・レストランなどが入る「丸の内ブリックスクエア」や高層階のレストランが充実している「丸の内ビル」などが建っているため、プレゼントの購入・特別な日のお祝いなどには困りません。
東京駅の東側には「大丸東京店」があり、洋服・おもちゃなどのほか日常生活には欠かせない食料品も購入できます。それ以外にも、千代田区エリアには「エディオンAKIBA」「オノデン 本館」「ビックカメラ 有楽町店」などの家電量販店も店舗を構えているため、遠くまで足を延ばさなくても家電の購入が可能です。

東京都千代田区の教育環境（学区）

千代田区の小学校区は8つです。住んでいる場所により麹町・九段・番町・富士見・御茶の水・千代田・昌平・和泉小学校への通学を定めています。人気のある学区は皇居から西・南側です。当該エリアに住むと九段・番町・麹町小学校を通学先とします。3校は明治の初期から後期までに創立された歴史のある小学校のため、皇居から西・南側は名門小学校への通学を望む方に選ばれているエリアといえるでしょう。
ちなみに皇居から西・南側では、住所に応じて以下の小学校を通学先とします。九段小学校を学区とする住所は三番町や四番町（1・2・3・8・11）、九段南1・3・4丁目、九段北3・4丁目です。番町小学校を学区とする住所は麹町5・6丁目や紀尾井町、二番町（2・4・6・7・8・10・12・14）、四番町（4・5・6・7・9）、五番町、六番町が該当します。麹町小学校の通学区域は霞が関1・2・3丁目を始め、永田町1・2丁目、隼町、平河町1・2丁目、麹町1・2・3・4丁目、一番町・二番町（1・3・5・9・11）、皇居外苑、千代田です。九段小学校の周辺には図書館・公園・児童館があるため、子どもには学びの場・遊び場を提供でき、共働きの両親には子どもを預ける環境が整えられています。また、番町小学校の周辺には複数の学習塾が教室を構えているため、中学受験を検討されている家庭におすすめの学区といえるでしょう。

東京都千代田区の治安

警視庁が発表した2019年（平成31年）の千代田区で発生した犯罪件数は、東京23区の中で12番目の件数でした。区内で犯罪の多いエリアは高い順に、丸の内1丁目・外神田1丁目・有楽町2丁目・外神田4丁目・有楽町1丁目です。東京駅周辺の丸の内1丁目・秋葉原駅周辺の外神田1丁目・秋葉原と末広町駅の間にある外神田4丁目は人が多く行き交うため、万引き・スリ・置引きなど犯罪が目立ちます。オフィスビル・商業施設が立ち並ぶ有楽町1・2丁目でも、万引き・置引きが多く発生しています。また、空き巣などを含む侵入窃盗の件数は23区の中で19番目です。千代田区では強盗・傷害などの犯罪は東京駅・秋葉原駅の周辺で多く起こっているため、人が密集しやすいエリアを除けば住みやすい街といえます。

東京都千代田区の地盤の強さ

千代田区の地盤はエリアごとの地形によって強さが異なるため、住居を構える際には注意が必要です。皇居の外堀から西は武蔵野台地で、皇居の外堀から東は低地が広がっています。皇居西側エリアの地層は、赤土でできた関東ローム層により表面を覆われている点が特徴です。関東ローム層の特徴は土の粒子による強い結合です。細かい土の粒子が長い年月をかけて積み重なって形成されたため、地盤が強く住宅などの建設に適したエリアといえるでしょう。とはいえ、土砂崩れなどで細かい粒子間の結合が壊れると、地盤の強度は失われます。崩れた土を埋め戻したエリアで住宅を建てる際には注意が必要です。
一方、皇居の東側、丸の内と秋葉原の間は低地の沖清層で形成され、日比谷のあたりには埋立地が広がります。それゆえ、丸の内と秋葉原の間は比較的新しい地層で、地震にはあまり強くありません。また、日比谷の近辺は入り江を埋め立てた場所であり、過去に発生した地震では液状化が見られています。このように皇居の外堀から東は地震に弱い地盤といえるため、住宅を建てる際は地盤調査により地盤の改良が必要か調べることをおすすめします。そのほか、千代田区に住宅などを建てるなら東京都市整備局の調査を参考にしてください。ホームページから地震が起きた際の危険度を把握できます。地震による建物の倒壊・火災の危険度と災害時の活動困難度を参考にして、建設場所を決めましょう。

東京都千代田区の医療施設

東京駅の周辺には、働く方が通いやすいクリニックがそろっています。内科や外科、皮膚科、小児科、自由診療を行っているクリニックが2件、内科・呼吸器科・アレルギー科のある病院が1件、内科・消化器科・循環器科のある病院が1件、内科・皮膚科・婦人科・乳腺外科を主に扱う病院が1件、内科のクリニックが1件です。
神保町駅の周辺には消化器・内科の病院と小児科・内科の病院が1件、漢方内科・整形外科・精神科の病院も1件見られます。そのほか、精神・心療内科の診療所と糖尿病専門の病院が1件、皮膚科は2件あります。
秋葉原駅の周辺にある病院の数は、健康診断・外来診療を行うクリニックが1件、内科・皮膚科・アレルギー科を専門とする診療所が1件、内科（一般・呼吸器・消化器・人工透析）・皮膚科・漢方外科・ペインクリニック科・リハビリテーション科が1件です。そのほか、総合内科・循環器科を置くクリニックや、整形外科・内科・皮膚科を置くクリニック、内科・神経内科・呼吸器内科・アレルギー科・リウマチ科を専門とするクリニックがそれぞれ1件あります。
飯田橋駅周辺の病院数は総合病院が2件、皮膚科は3件で内科は5件、耳鼻咽喉科も1件です。そのほか、心療内科は2件で精神科が1件あります。国会議事堂前周辺は、病院はありません。
ちなみに、千代田区の主要駅周辺にある老人ホームは、秋葉原駅近くの特別養護老人ホームのみです。